「そもそも税金もなしで手取り35万円の仕事に見合ってるようにまったく思わない。俺は歯を食いしばって仕事してる。専業主婦なんて人付き合いもないし、人のお金で材料買って料理するだけのシンプルな仕事しかしてないのに、35万使ってまだ足りないって金銭感覚が異常だ」──そう長時間にわたって説教されたというのです。
アキコさんは「夫は健康志向で、無農薬やオーガニックのもの、鶏肉は地鶏、卵は平飼い養鶏のものなど、こだわりがあるのでいろいろ工夫しても食費は上がります。毎日違うおかずを求めてくるし、同じ献立だとあからさまに不機嫌になる。そもそも毎日3食とも家で食べるようになったので、食費が上がるのは理解して欲しいと伝えたのですが……」と語りました。
最後には、夫は食費用のクレジットカードさえもアキコさんから取り上げたそうです。ここまで来るとモラハラっぽいのですが、アキコさんは「無力を思い知らされた」と言います。
「食費カードがないと、私の仕事である家事すらできないんだなと……。家賃35万円、とても素敵なマンションに住まわせてもらっていますし、夫がいないと生活できないと思い知らされました。そのあと、謝って食費カードを返してもらいました」(アキコさん)
それで一件落着したそうですが、このように「自分が稼いでいる」「お前はそのお金を使わせてもらっている身分だ」といったモラハラっぽい夫は少なくありません。アキコさんには、空き時間で働くなどして、自分の貯金も作るようにアドバイスしておきました。