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「俺はお前の100倍の価値がある!」東大卒モラハラ夫と離婚するまでの地獄の日々

「今思うと、学生時代に付き合っていた頃にも、その片鱗はありました。待ち合わせの時間に遅れるとあからさまに不機嫌な態度をされましたし、レストランでのお店の人に対する態度も酷かった。“自分より下”と判断した人への態度が悪いというか……。私に対しても、言うことを聞いて当然、という思いがあったんでしょうね。

 それに、交際中も、夫は会話のキャッチボールが全く出来ない人でした。一旦相手の話を聞くふりはするのですが、結局全て自分の話にすり替えて、最後は自慢話で終わらせるのです。当時は『頭の良い人ってこんなもんなのかな』と深く気に留めていなかったのですが、やはり少し異常だったんだと思います」

他人と比較する言動には要注意

 後藤さんが指摘する。

「モラハラをする人には際立った特徴がいくつかあります。分かりやすいのが、自分より立場が弱いと判断した人に対する態度です。A子さんの夫のように店員に横柄な振る舞いをするような人は、後々一番身近にいる人に対して『誰のおかげで生活できていると思ってるんだ?』といった人格否定発言をする傾向が強いです。

 一方で、外面が良く友人知人や職場の人達にはそういう顔は見せないため、交際中に気付きにくいのも事実です。あからさまな態度ではなくても、例えば普段の会話の中で『同期の中で、俺が一番良いポジションにいる』、『あいつの彼女、全然可愛くないよな』といった他人との比較を意識した発言が頻繁に続くなら、注意した方が良いでしょう」

 相手の話に興味が無いのも、モラハラをする人の特徴だという。

「モラハラをする人は、究極的に大事なのは自分であって、自分のキャリアや趣味を優先し、家族は二の次という人が多いです。思春期に本来学ぶべき人の気持ちに配慮する機会が無く、時間を全て受験勉強に費やし、他人より優位に立つことで自尊心を保ってきたタイプのエリートに多いと言えます。

 また、親から十分な愛情を受けていない人や、スパルタ教育の中で良い子を演じてきた人も、モラハラをする傾向にあります。A子さんの夫の母親は、子供を中高一貫の有名中学に入れようとスパルタ教育を行い、小学生の子供の手に鉛筆を突き刺しながら勉強をさせていたそうです。

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