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N・フィールド(6077):高い専門性で参入障壁高く、高成長が続く見通し

N・フィールド(6077)市場平均予想(単位:百万円)

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企業概要

 同社は、精神疾患(統合失調症、うつ病、知的障害、依存症等)に特化した訪問看護サービスを提供する企業として唯一、全国展開している企業です。高い専門性が求められる領域で事業を展開する点で、参入障壁が高く、独自性を持っている企業といえます。

 ビジネスの内容は、介護保険制度及び医療保険制度に基づき、高齢者や精神疾患を持つ人が住み慣れた地域や家庭で「安全・安心・快適」な生活を営むための住環境サポートや、在宅療養を支援する「居宅サービス」の提供になります。

「居宅サービス」では、精神疾患を持つ人に対する、訪問看護、および賃貸事業(住宅支援)の2事業を展開しています。

 主力は精神疾患(統合失調症、うつ病、知的障害、依存症等)に特化した訪問看護サービスです。正看護師、准看護師、保健師といった医療行為を行う資格を持った従事者が、主治医の指示により、在宅療養上の世話または必要な診療補助を行います。訪問看護は「医療行為」を行う点で、「訪問介護」とは異なります。

 そのビジネスフローは、市役所障害福祉課や保健センター等の行政機関、病院や都道府県基幹精神病院など医療機関、ケアマネージャー、そして本人や家族から、訪問看護の依頼を受け、利用者の主治医から支持を受けながら訪問看護を提供します。

 また報酬は利用者(主に精神疾患)からの自己負担金支払い、国民健康保険団体連合会社会保険診療報酬支払基金から受取る訪問看護料から成ります。

 16/6月末時点における拠点数は全国39都道府県、130拠点に至ります。

注目ポイント

 足元の業績は好調で、利用者数の増加と拠点数の拡大とともに高い成長をしており、5年平均の売上高成長率は48.1%と高水準です。

 当期中には46都道府県への展開が実現する見込みで、さらに17/12期からは全国300拠点に向けて東京を中心にドミナント展開が進むと見られます。

 同社はこの領域、つまり精神疾患に特化している訪問看護サービスで唯一全国展開している企業です。比較する企業は、しいて言えば訪問介護やデイサービスを展開している企業になりますが、真の意味では競合はありません。

 財務面は、自己資本比率が61.4%、有利子負債は3億5800万円で現金等が4億1900万円なので実質無借金経営です。当座比率は2.4倍と短期的な支払い能力も問題はなく安心です。ROEは16.8%と利益還元率も悪くありません。

 同社は高い専門性が必要とされる領域において、利用者数が増えると利益率が拡大していくビジネスモデルなので、看護師の確保が上手く行けば拠点数は順調に拡大していくと見られ、それに伴い利益の拡大を期待できます。

 現在の株価指標はPER59倍と一見過熱圏にありますが、利益成長のペースを見る限り割高とは言えません。なぜなら同社はヘルスケアサービスを提供する業者の売上成長率15.6%(過去5年間平均)を大きく上回る48%という水準で成長をしている成長企業だからです。

 現在の株式市場の流れは内需関連から、これまで割安に放置されていた輸出関連や銀行などに資金が流れているところで、同社の株価も横ばいといったところです。しかしながら、その成長性から長期では注目できる銘柄と思います。

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