視線が上なので「首が痛くなる」とも
人材紹介会社に勤務する30代男性・Bさんは、ノートPCの画面の小ささ限界を感じて、縦置き可能な23.8インチのモニターを購入したばかりだ。
「当初は横向きに置くつもりでしたが、机のスペースを広く使うなら縦もありだと思いました。それなら回転できるモニターを購入しようとネットを見ると、売り切れが多くてびっくり。5万円以上のものは残っていましたが、2万円前後のお手頃な価格のものは品薄でしたね」(Bさん)
縦置きにしたモニターの使い方を模索中だというBさん。使用感はどうなのか。
「メール、Twitter、グループチャットなどといったSNSや“やり取り”系のものを、縦モニターのほうで開いたままにしていたら便利でした。縦長だと、やり取りが多くなった時にあまり遡らなくてもいいので楽です。自分なりの使い方を見つけたいと思います。真ん中にノートPC+左右に縦置きモニターという3画面環境を検討中です」(Bさん)
ただし、縦置きにもデメリットがあると指摘する声もある。PR業界に勤務する30代女性・Cさんは、在宅勤務で夫がモニターを縦置きしていたことから、自身も夫の27インチモニターで試してみたという。
「普段は横置きで、左右で画面を分割して作業しているので、上下分割で作業するのは新鮮でした。正方形に近いモニターが2つあると思えばいいのかもしれません。ただ、当たり前ですがYouTubeなど横長の動画コンテンツを見るのには不向き。それから、縦置きだと視線を上に上げる必要があるので、首が痛くなります。裏を返せば、いつも姿勢が前かがみ過ぎるのかもしれませんが……」(Cさん)
コロナ禍でテレワークが普及し、自宅のPC環境を自由にカスタマイズできるようになったことに伴い、PCモニターの使い方も柔軟に変化しているようだ。