錦戸さんが続ける。
「すると、彼女はやっぱり販売員の仕事が好きで、これからも続けたいという思いが出てきました。その上で休業の間に何か他の副業を考えてみるのもいいかもしれないねという話になり、ハンドメイド作品をメルカリで売ることを考え始めたようでした。好きなことを少しずつはじめたことで、メンタル的にも安定し、英語など本業の販売職にプラスになる学びにも積極的になったそうです」(錦戸さん)
キャリアカウンセラーに限らないが、自分の仕事で何かあったら常にフラットな立場で客観的な意見を述べてくれる“かかりつけ医”のような人をもっておくと、転職エージェントが提示してくる内容も冷静に判断できるだろう。先行き不透明のコロナ禍で不安は尽きないが、コロナ禍の転職活動により自分を見つめ直すことで、新しい発見ができるかもしれない。
取材・文/岸川貴文(フリーライター)