恵さんが「これひとつよ」と言うと、アリサちゃんは「ふーん、大人でもひとつなんだね」。すると恵さんは、子供相手に「バーキンはこれだけだけど、ケリーが別にひとつあるよ」と大人気なく返しました。
ここでママの舞香さんが会話に割って入ります。
「成り上がりの港区女子みたいに、男にタカるような田舎者にはなってほしくないから、小さな頃から本物を見せて育ててるの」
4人の中でいちばん一般的な金銭感覚に近い幸子さんは、この時点で早くも嫌な予感がしていたそうです。
さて、本題の「小学校受験」。舞香さんがこう口火を切りました。
舞香さん「うちは、とりあえず女子校に入れたけど、先取り学習してるの。だから、本人が中受したければさせるし、大学はエスカレーターでは行かせないで東大か慶応か海外に行かせるつもりだから」
恵さん「うちは最初から国立しか予定ないんだ。再来年だけど」
有美さん「うちは女子校一本だから、舞香さんの行ってた塾とか、教材とか教えてほしいな。ねぇ、コネとかって本当にあるの?」
舞香さん「やだー、今どきないよ、そんなの。母校だっていう人も知ってる限り3人受験してたけど、みんな落ちたよ」
有美さん「でも、寄付金とかあれば」
舞香さん「出た、寄付金話。でも、それも学力とかいろんなバランスがあって通じるものだから、お金出せば済む話じゃないんだよ」
多額の寄付金など「とてもじゃないけど無理」な幸子さんは、黙って聞いていました。3人のトークは続きます。