投資

値下がり限度を設定、為替ヘッジ…… 先行き不透明ないまは「 リスク限定型」投信で運用

 投資信託にはさまざまなタイプがある。高いリターンよりもリスクを抑えた安定リターンを望むという投資家に向いているのが「リスク限定型」の投資信託だ。どんな種類があるのかを紹介しよう。

値下がり範囲を限定して運用する

 昨年のチャイナショックに続き、今年は英国のEU離脱ショックに見舞われ、先行きの不透明な状態が続いている。資産運用をしたくても判断が難しい。そんな中で投資先として注目されているのがリスクを限定した投資信託だ。

 たとえば、DIAMアセットマネジメントが運用する「クルーズコントロール」は、値下がりの下限を設定して運用する投資信託だ。2015年1月時点では純資産額は約81億円だったが、16年7月末現在で約310億円と約1年半で約3.8倍の運用資金を集めている。

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 この投資信託は、運用環境が良い時期には国内外の株式や債券に積極的に投資を行い、高いリターンを狙うとともに、運用環境が悪い時期には現金の比率を高め、値下がりを一定水準に抑える仕組みになっている。

 値下がりの下限目安は、1月、4月、7月、10月に改定され、改定日から3カ月以内に2%以上の値下がりをしないような運用が行われる。

 実際、昨年8月のチャイナショックでは、世界同時株安に見舞われ、日経平均株価も8月~9月の2か月間で約2万600円から約1万7400円まで約15%の値下がりとなったが、同投資信託は約3%の値下がりにとどまっている。

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