投資

値下がり限度を設定、為替ヘッジ…… 先行き不透明ないまは「 リスク限定型」投信で運用

「為替ヘッジあり」の投資信託の場合、為替ヘッジをするためのコストがかかる。それは、通貨によって異なる。為替ヘッジのコストは、原則、通貨と通貨の金利差で決まる。

 例えば、ドル建ての資産に投資する投資信託で為替ヘッジをするなら、円とドルの金利差によってコストが決まることになる。現状は、金利差が小さいので為替ヘッジコストも安いというメリットがある。

期待リターンを提示する投信も

 あおぞら投信の「海のしずく」と「森のしずく」は為替ヘッジを活用して、期待リターンを明示した商品だ。

「海のしずく」は、先進国の中短期の投資適格債券に75%、米国の短期ハイ・イールド債券に25%の資産を投資し、為替ヘッジを行うことで年1%のリターンを目指す。

「森のしずく」は、先進国の好配当株と先進国の中短期の投資適格債券に25%ずつ、米国の短期ハイ・イールド債券に50%の資金を配分。為替ヘッジを行うことで3%の安定リターンを目指す。

 期待リターンは保証されたものではないが、数値目標を設定すれば、運用担当者もそれを達成しようという気持ちが働く。運用担当者はサラリーマンだから、達成できないと自分の評価が下がることにもつながるだろう。

 というわけで、出たとこ勝負の投資信託よりもリターンを想定しやすいというメリットがある。

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