社会活動は停滞し、景気の低迷から、現在膠着状態にあるユーロ/ドルは、下落を再開するものと思われます。
つまり、他にもユーロ安要因はあるものの、エンドレスに景気を下ぶれさせるのは、なによりも、このテロという一種の宗教問題だと思います。
既に申し上げましたように、宗教の怖さは、ダメとなると、妥協がなくなり、また終わりがないことだと思われ、これにとりつかれたユーロ圏は、長期低迷を余儀なくされるでしょう。
ユーロの下落が本格化するときは?
これまで、ドイツ最大の銀行であるドイツ銀行が米FRBによるストレステスト(健全性検査)で2年連続不合格だったとか、ギリシャが最近借入金の返済を滞っているなどといったネガティブな(否定的な)材料もありました。
その上、緊張をエンドレスに余儀なくされる宗教的なテロが加わるので、ユーロ圏に住む人々は大きなストレスを抱えることになるものと思われます。
ユーロ/ドルは2014年5月にドラギECB総裁が、翌月ECBは追加緩和をすると予告したのをきっかけに、1.3900近辺から、2015年3月までで約3450ポイントも下落しましたが、その後現在まで横ばい状態が続きました。
一時期、上値も試されましたが、1.1600近辺が重く、結局また緩んできており、2015年2月以降の横ばいが、下げ相場での単なる踊り場に過ぎなかったものと思われ、現在は再度下落のタイミング待ちに入っているものと思われます。