海外リートファンドを保有している人で、その高い分配金について不安を感じている人は少なくない。だが、どうしても一定の分配金が欲しいという個人投資家はいる。そうした人に対する、現実的な選択として挙げておいた。
リーズナブルとはいっても、例えば、『MHAM J-REIT』であれば、年間の分配金の合計額は420円。7月末の基準価額は9882円なので、利回りベースで4.25%となる。世界的な超低金利状況からすると、十分な水準だろう。
海外リートファンドを購入する人の中には、資産運用を始めたばかりというケースも多い。その中には、売れているという理由だけで、購入している人も少なくない模様。やはり分配金の高さが購入の動機となっているようだ。
いまは、自分にとって分配金は本当に必要なのか、必要だとすればどれくらいの金額なのか、といったことを真剣に考えるべきときだろう。
すでに保有しているファンドや金融資産を考慮して、ポートフォリオの見直しをしてみてはどうだろうか。
※マネーポスト2016年秋号