Cさんの家庭は、夫と息子2人という家族構成。やはりここでも男性が「立って用を足す」問題が生じ、それが今度は「スリッパ不要論」に結びついていったという。
「夫と息子たちに、用を足す時は『座って』と言い聞かせていますが、『それだと間に合わない』と言い訳され、しぶしぶ黙認していました。でも、私が夜中に起きてトイレでスリッパを履いた時、中が濡れていたことがあって……。スリッパの意味が何もないですよね(笑)。それ以来、スリッパもマットも廃止して、用を足したら各自で床を拭くことを義務付けました」(Cさん)
PR業界で働く20代女性・Dさんは、実家では両親がスリッパを履く派だったが、家族と一緒のものを履くことが苦手だったという。
「実家にいた10代当時、父と同じトイレを使用することに若干の抵抗がありました。単純にくさいんですよね……。しかも父は水虫持ちだったので、スリッパを共用するのもちょっと抵抗がありました。お父さん、ごめんって感じです。うちは2階建ての一軒家で、トイレが1階と2階それぞれにあるのですが、父親が基本1階のトイレに入るので、私は2階のトイレをわざわざ使っていたくらいでした」(Dさん)
スリッパの替わりに、マメな掃除で十分なのではないかとも言う。
「スリッパやマットに甘えて、トイレ掃除をしないことが一番ダメだと思います。基本的に掃除をしっかりしたら、スリッパは不要という考え。だって、スリッパがあったとして、そのスリッパはトイレに一定期間置きっぱなしなわけですよね。そこに雑菌はついていて、それを履くことにどんな意味があるのか、ちょっとわからないんですよね」(Dさん)
スリッパを「履く派」も「履かない派」も、それぞれの言い分があるようだ。