大波乱の2016年相場だが、個人投資家たちはいかにして相場の波を乗り切り、はたまた呑み込まれてしまったのか。投資歴16年の「まねとら」さん(40代)が、自身のトレード体験を振り返る。
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IPO(新規上場)銘柄を中心にした取引で、今年は1月からの半年間で6000万円ほどの利益をあげています。とはいえ、値動きの激しい新興市場のIPO銘柄は心臓に悪い(笑)。
資産もある程度大きくなってきたし、「もう少しゆったりとトレードをしたい」と考えていた頃、以前、投資していた東証2部のIPO銘柄のチャートをたまたま見たんです。すると、当時と比べて株価が2~3倍になっていた。
東証2部は注目されにくいので株価も放置されやすいのですが、上方修正の発表などがあれば適正株価に収斂する可能性が高い。そこで、東証2部のIPO銘柄に狙いを定めました。
半年間の利益のうち、特に大きくかったのは、昨年12月に上場したケイアイスター不動産(3465)。
関東エリアを中心に戸建て住宅などを販売する会社で、公募価格の時点で配当利回りは4.4%、PER(株価収益率)は6.8倍と非常に割安でした。業績も申し分なかったので、ここに大きく投資しようと決心しました。