そう考えると、勝率が高く(57.61%)、平均損失が小さい(10.66%)東証1部銘柄への投資がよいのではないか。
また、中長期リバウンドを狙う場合でも、やはり直近25日間の下落幅が大きいほど期待値は高く、勝率も高くなる傾向がある。
これらのデータを総合すると、「東証1部の騰落レシオが50以下になったら、直近25日間の下落幅が大きい東証1部銘柄を翌営業日に買って60営業日保有し、翌営業日に売る」という戦略が有効だろう。
ちなみに、いったんはリバウンドしたものの、60日保有している間に下がってしまうケースも考えられる。
そこで、「10%の利益になった時点で利益確定する」というルールも加えると、勝率は67.89%と跳ね上がる。
平均利益は16.03%で、トータルでその水準の利益を目指したいが、「25日間の下落率が20%だった場合は10%で利益確定」、「下落率が40%だった場合は20%で利益確定」と半値戻しを狙うのもいいだろう。
※マネーポスト2016年秋号