僕は感性でトレードするのではなく、過去のデータを調べて期待値の高いほうに張り続けるよう心がけています。
「日経平均がここまで下がったら、この銘柄をこれくらい買う」というように、平常時に細かく決めておくべきだったんです。それをしないと、暴落時に右往左往するだけ。完全に準備不足でしたね。
2度目の地獄は、ブレグジットの国民投票で市場が暴落した6月24日です。残留との楽観的な見方から、前日まで強かったんですよね。
でも、「さすがにこんなに上がったら、どちらの結果にしても下がるだろう」と思って、ミニ先物を150枚、金額にして2億円以上売っていたんです。
実際、離脱派が優勢になって日経平均が崩れ始めたら徐々に利益確定して、90万円くらいのプラスでした。
ただ、今度は「さすがに下がりすぎだろう」と思って、買いに転じたのが失敗でした。離脱がほぼ確定的になったらどんどん下がって、そのたびに買い増し。大底のときにはミニ先物250枚くらい持っていて、最大1000万円超のマイナスでした……。
今年トータルではプラスとなっていますが、半年で1000万円超のマイナスを2回も食らったことは、痛い経験です。
【PROFILE】東京都在住。7月末時点の運用資産は1億8900万円。ファンダメンタルズ分析に基づくスイング投資を得意とする。そのほかにもイベントを狙ったり、デイトレや先物など、幅広いトレードをする。ツイッターは@Akito8868
※マネーポスト2016年秋号