自分の投資スタイルを模索しながらも、2008年頃には年間収支で負けなくなりました。さらに2009年は年間688万円、2010年は1591万円、2011年は1380万円、2012年1266万円のプラスと、徐々に勝てるようになりました。
3年連続で年間1000万円以上の収益をあげてきたので、そろそろ勝負時だろうと思ってたところで、アベノミクス相場が訪れました。
当時5000万円くらいの資金がありましたが、2013年には一気に3億650万円の利益をあげることができたんです。
このとき初めて1億円を突破して「億り人」の仲間入りしたのですが、そのときは自分でも気づかず、投資家仲間から教えてもらって知りました。
ここ数年の間も1年のうちに何度か大きな暴落が来ますが、そこで致命傷を負わずに生き延びているのは、2006年から株を始め、下がる相場で戦ってきたからかもしれません。
暴落時には1回のミスが命取りになりがちですが、そうならないように、1銘柄に投資する金額は資産の1割までと、リスク管理をしています。
投資ではメンタルがとても大事。「勝っておごらず、負けて怯まず」の精神で、「含み損を基準にせず、ゼロベースで第三者目線で判断できるか」「感情的になって投げやりなトレードをしていないか」「恐怖のときでも冷静にエントリーできるか」などを重要視しています。
ただ、最近は判断力や力の衰えを感じています。7月から投資はいったんお休みしていて、今後は手がけている「脱出ゲーム」のイベント事業に力を入れていきたいと思っています。
※マネーポスト2016年秋号