また、普通外貨預金より金利の高い外貨定期預金だと、満期までは原則解約できないのに対し、FXなら毎日日割りでスワップ金利(取引する通貨間の金利差)を受け取りながらいつでも決済ができる。
通貨によっては外貨を現金で受け取る「現受けサービス」を提供しているFX会社もあり、使い勝手も外貨預金と遜色ない。
例えば、高金利通貨であれば、トルコリラと南アフリカランドを扱う金融機関は多くはないが、FX会社なら外為どっとコムとセントラル短資FXなどで両通貨を取引できる。
外貨預金はトルコリラなら新生銀行と大和証券・大和ネクスト銀行、南アランドは新生銀行、楽天銀行、ソニー銀行などで取り扱いがある。
短期的にはトルコや南アフリカはアメリカの利上げによる資金流出の心配が大きいが、ここが底だと考える投資家や、より長期的な視野で両国の経済成長を期待するなら、FX口座でリラやランドを保有する方法は選択肢のひとつではある。
この場合、くれぐれもレバレッジを高くしすぎないことが重要だ。
スワップ狙いの投資で最も犯しやすい失敗は、高金利に気を取られて安易に高レバレッジでポジションを取ってしまうことだからだ。