だが、北村さんは、今回の改正をきっかけにそんな“定説”に異を唱える。
「もちろん、家族構成やライフスタイルに合わせた考え方をすべきですが、長い目で見ると、厚生年金に加入して将来もらえる年金を増やした方がお得です。特に女性は、平均寿命が長いため、終身で受け取る厚生年金のメリットを最大限享受できます」
日本人女性の平均寿命は2020年時点で87.74才。65才から受給を開始すると、平均寿命まで生きれば保険料負担の総額を受給総額が上回ることになる。いま働けば働くほど将来の年金収入は増えるわけで、これまでの「抑えた働き方」から、「積極的な働き方」へと認識を改めるときがきたと言っていい。
※女性セブン2021年11月11・18日号