こうした経験があるがために、「BCCにて失礼しますメール」なんかよりも「手書きのハガキ」の強さを実感しているのです。結局、メッセージを受ける相手にしても、「こいつは本気かどうか?」は瞬時に判別できるんですよね。
一応、ハガキを書いている時点で、手書きでそれなりの時間をかけ、「自分だけ」に送っていることは分かる。さらに、ハガキ代に加え、郵便ポストまで行く手間をかけていることも理解してくれている。
そういった意味で、年賀状でお礼をするのはアリだと思います。コスパ、たいへん良いと思いますよ。
【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『炎上するバカさせるバカ 負のネット言論史』(小学館新書)。