負けない投資家に向けて
「負けない投資家」になるためには、自分の収支を確実に把握する必要があります。初心者はもちろん、経験者においても自分の収支をしっかりと把握していない投資家は意外に多いものです。1ヶ月の取引回数にもよりますが、最低限毎月の収支は次の月初、もしくは月末の週末などに計算してみることを強くお勧めします。特に負けている時には「忘れたい」という気持ちが先行してしまいます。そこをしっかり向き合うことで改善点が見えてきます。
最も多い悩みとは
1ヶ月の取引を振り返り反省した場合、初心者の場合に最も多い悩みがあります。それは「何が悪かったのかわからないけど負けている」ということです。その時の事象だけ見れば「損切りしたら逆に動き出した」「買った瞬間に急落して損した」「上がると思って買ったけど、一時的な下げて損切りしてしまった」などなど様々なケースがあると思います。しかし、当事者にとっては、結局何を反省していいか全くわからない事象になっているのです。この「わからない」根本的な原因は、「明確な理由(ルール)がない取引」をしていることに起因していることが非常に多いです。
つまり、反省し改善するための「ベース(基礎)」がないため調整もできず、「相場が悪い」「どうも私と逆の方向に行ってしまう(相場は意地悪だ)」などと考えることになります。
まずは自分で決めたルールを作り守って検証(反省)することが最初の一歩となります。この「作って」「守って」「検証(反省)」し、「改善」するプロセスを繰り返して「負けない投資家」になっていくわけです。もしこのプロセスを飛ばして、一時期たまたま勝てる手法に巡り合ったとしてもその後「勝ち続けられる」保証はどこにもありません。それに対応できるのは間違いなく「経験を積んだ自分」しかないのです。「投資は自己責任」──そうしつこく言われる理由が分かる気がしませんか?
ぜひ公式ブログ「為替王子川島寛貴のFXで副業から本業へ(~そして伝説へ~)」もご覧ください。
▽川島寛貴(かわしま・ひろたか)