識者からは、日本を代表する大企業の名前も挙がった。自動車業界は日本の基幹産業と言えるが、「二輪車」分野でも世界を席巻しているのだ。
オートバイの世界シェア1位は自動車でも世界大手のホンダ、2位はヤマハ発動機である。さらにヤマハ発動機はヨット、レジャーボートで世界シェアナンバーワン。マーケットバンク代表の岡山憲史氏が語る。
「日本には高い技術力を持ち、その業界や製品で世界シェアトップを占める優良企業が何社も存在しています。それらの企業は、世界のユーザーが利用することで業績が拡大し、株価にも反映される。世界シェアトップ企業をチェックすることは、株式投資に役立ちます」
そのほか岡山氏が注目するナンバーワン企業は、自動車用ワイヤーハーネスや通信用ケーブルの住友電気工業、熱収縮性ラベル大手のフジシールインターナショナル、釣具「ダイワ」ブランドで世界1位を保持し続けるグローブライドなどだ。
世界シェアトップ企業は、現状に満足することなく成長し続けている。
※週刊ポスト2022年2月11日号