新NISAの1階部分は、いわば現行のつみたてNISAの“ミニ版”。今年のうちにつみたてNISAを始めておいて、2024年以降に新NISAに切り替えるかどうか判断するのが堅実だろう。
すでに一般NISAを始めている人も、2024年以降も続けるなら、つみたてNISAに切り替えるか、新NISAにロールオーバー(持ち越し)するか選ぶことができる。ファイナンシャルプランナーの鈴木さや子さんが説明する。
「新NISAの2階部分の上限は102万円ですが、すでに一般NISAで上限いっぱいの120万円を投資していても大丈夫。仮に運用で130万円まで増えていたとしても、すでに投資している分は上限に関係なく、新NISAにロールオーバーできるので、制度変更で損することはありません。
また、1階部分のつみたてを利用してから2階部分が利用できる仕組みになっていますが、1階部分の上限額20万円を使い切らなくても、2階部分を利用できます。ただし、使い切っていない分の持ち越しはできません。非課税制度を利用して個別株への投資がしたいなら、いまから一般NISAを始めておくのも一つの手です」(鈴木さん)
※女性セブン2022年2月17・24日号