中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

50歳を前にして次々と友人が出来た男性「今、声を掛けてくれる人が大切」

 本来、50歳前後で新しい友人を作れるとは、思ってもいませんでした。ただ、私は東京から唐津というまったく縁のない土地に移ったところ、そこで「会いませんか?」というオファーをくださったのが山崎さんでした。

 私にしても、縁のない土地でどのようにして人間関係を築くかということについては色々悩んでいたのですが、山崎さんが声を掛けてくれた。その手段となったのがツイッターです。私が唐津に拠点を移し、色々と情報発信をしていることから、山崎さんが私を見つけてくれて、連絡を取ってくれた。

 あらためて考えると、ツイッターをやっていなかったら山崎さんとは会うこともなかっただろうし、その後、山崎さんを起点として紹介してもらった、愉快な仲間たちと会うこともなかったでしょう。そういった意味で、ツイッターをやっていて本当に良かったです。

 50歳を手前にして新たなる人間関係を築くというのは、そう簡単なものではないと思います。しかし、SNSで人と人がつながれる時代、今まで想像もしていなかったような出会いが生まれることもあるのです。私が考える、大人になってから新しい友人関係を築くためのポイントを3つ挙げましょう。

・お誘いを受けたら、まずは飛び込んでみる
・過去の自分の経歴はどうでもよく、今、声を掛けてくれる人のことを大事にする
・そこで気が合ったら徹底的にその方々との楽しい時間を過ごすべくこころがける

 ちょっと受け身のように聞こえるかもしれませんが、山崎さんとFさんとの出会いを経て、上記のポイントがいかに大切かを私は学びました。もちろん、自分から勇気を出してお誘いするのだってアリだと思います。

 50歳を目前にしているのに、こうして唐津で素晴らしい出会いが生まれたこと、本当に感謝しています。皆さんも、「もうこの年になったら、新たな出会いなんてないよね……」なんて思わず、楽しい仲間を見つけてくださいね。これからの人生で、今が一番若い時期なんですから。

【プロフィール】
中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう):1973年生まれ。ネットニュース編集者、ライター。一橋大学卒業後、大手広告会社に入社。企業のPR業務などに携わり2001年に退社。その後は多くのニュースサイトにネットニュース編集者として関わり、2020年8月をもってセミリタイア。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『縁の切り方』(小学館新書)など。最新刊は『炎上するバカさせるバカ 負のネット言論史』(小学館新書)。

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