グラビアタレントとして雑誌、バラエティ番組にも多数出演、23歳から始めた株式投資で“億り人(億単位の資産を築いた投資家)”となるなど「株タレント」としても活躍中の杉原杏璃。昨年12月には、「誰でもわかるように」をモットーに著書『マンガでよくわかる株1年生』(かんき出版)を出版した。
「私も様々な株式投資の本を読みましたが、どれも会社の財務分析や業績チェックから経営者の人格まで調べてから手をつけよ、といったハードルの高い内容で“もっと勉強してからじゃなきゃ始められない”と思ってしまう本が多かったんです。もちろん勉強も大事ですが株は何より実践ありきな面が大きい。走りながら学ぶことを心がけてほしくて、この本を作りました」(杉原・以下同)
物語は株の知識ゼロで経済誌に配属された編集者の女性が、杉原を師と仰ぎ、アドバイスをもらいながら株投資に挑戦していくというストーリー。まず、銘柄選びについても「好きなジャンルから始めてみては?」と主人公に提案する。
「株を始めて少しずつ儲けを増やし、徐々に大きく儲けたいと思うなら、業績チェックは欠かせない。その数字を追うにも自分の好きな商品やジャンルの業界の会社なら苦じゃないですよね。例えば私は、ゲームが好きだったので、いまや『日経225』にも採用されている最大手の任天堂の株を買いました。もちろん大手以外のゲーム会社にも興味はありましたが、最初のうちは読めないので手を出しませんでした」
ほかにも“初期投資は30万円くらいから”“最初の投資は「月1万円稼ぐ」を心がける”など株を始める人にとって具体的なアドバイスが多数紹介されている。“億り人”となった杉原だが、今も心に留めている言葉がある。
「あまり欲張らないこと、自分の生活のリズムを変えてまで株に熱中しないこと」
習うより、慣れろ──。資産を増やすにはまず第一歩を踏み出す勇気が肝心ということか。