2018年4月、三重県の水産物販売業者が、中国から輸入した約 7000kgのクエを国産と偽って高値で販売し、大阪府警が社長らを逮捕した。鈴村さんは「よう覚えてる」と話す。
「あれは、貝殻の不法投棄から見つかったんや。事件を起こした会社の流通センターが泉佐野のすぐ近くにあったんやけど、中国からクエと一緒に運んできたほっき貝の中身を取り出した貝殻を、約2tも大阪湾に不法投棄していた。貝殻は産業廃棄物にあたるから、海洋汚染防止法に触れたわけや。
それで、大阪府警がその流通センターの家宅捜索を行ったら、中国からクエを輸入したという伝票が見つかった。やけど、販売伝票には『山口県産天然クエ』とあって、約250kgが宮城県内の水産卸業者に販売されていたことが発覚。それで逮捕に至った」
鈴村さんは、「地元のまともな漁師は、こんなしょうもないことはせん」と笑った。
※女性セブン2022年3月24日号