本来、たまねぎ栽培は非常に手間がかかる。その上、収穫時期が梅雨にあたるため晴れた日に一気に収穫する必要があり、相当な重労働となる。詐欺を働いた業者が中国を栽培地に選んだのは、そうした“手間”を省く目的もあっただろう。
「当時の中国では、残留農薬や防腐剤、成長ホルモンなどの規制が緩かったから、栽培に手間ひまがかからないし安価に仕入れられる。ですので、相当儲けがあったでしょう」
現在も、一部の観光客向けの飲食店には、中国産のたまねぎが淡路島産として売られているという。
※女性セブン2022年3月24日号