さらなる火薬庫となるのが「ゾンビ企業」だ。これは営業利益で利払いも賄えない企業のこと。韓国国策シンクタンクの産業研究院によれば、そうした上場製造業は昨年7~9月に39.1%に達した。
「本来なら市場から退場すべきですが、韓国では政府の手厚い支援がぬるま湯的にゾンビ企業を延命させています。こんな状況でコロナ融資の返済ができるわけがなく、金融支援措置が終了する9月に韓国の金融システムは深刻な危機を迎えると見る向きもあります」(同前)
新政権の船出の前に、韓国経済には大きな課題が立ちはだかっている。
※週刊ポスト2022年4月1日号