なかなかお金が貯まらない……そんな貧乏体質から抜け出すにはどのような考え方が必要なのか。元国税マン芸人・さんきゅう倉田に聞いた。
元国税職員から吉本興業所属の芸人へ。さんきゅう倉田が転職したのは12年前の2010年、25才のときだ。
「日本大学の建築学科に入学しましたが、途中で国税職員になろうと国税専門官試験を受験。卒業後、国税局で働き始めたのは、もともと数学好きで、お金の計算が得意だったからです」(倉田・以下同)
東京国税局時代は、中小企業や同族法人を対象に、法人税や消費税、源泉所得税、印紙税の調査などを担当した。
「やりがいがある仕事で、お金に関する知識が増えました。当時の給料は手取り20万円ほどでしたが、在職していた2年1か月で250万円ほど貯金もできましたよ」
その後、同局を退職。子供の頃からの夢だったお笑い芸人を目指し、吉本興業の芸人養成所NSCへ。
「国税局の仕事も好きでしたが、芸人の方がもっと楽しいだろうと思って。仕事が楽しければ人生はよりよいものになると考えて転職しました。でも、芸人になって5年くらいは仕事がなくて、家電量販店の携帯コーナーの販売員などのアルバイトをしていました。そんなバイト時代もしっかり貯金はできました」
もともと働くのが好きで、時給が1000円なら2000円分の仕事をしようと取り組み、やがてシフトの管理を任され、時給も1600円にアップした。そこから貯金を500円増額するなど工夫を重ねたという。
「たとえ収入が多くなくても、お金を貯める秘訣はあります」