「円高や原油安で年末は1万8000円前後かなと思っていましたが、9月28日で流れが変わったと感じ、今は1万9000円と予測しています」
平野氏も9月28日に着目しているが、吉野氏とは「別の理由」からだ。配当・株主優待の権利確定日は9月27日に集中している。このため例年、27日は買い優勢になって株価が上がり、権利確定後の28日は売り優勢になって株価が下がる。実際、今年も27日に139円上昇した株価は、翌28日に218円下がった。
「ところが権利確定後の売り買いが一段落した29日に相場が一転して228円高になり、『予想外の強さ』を見せました。市場は投資家の心情で動くものですから、いよいよ“潮目が変わった”と感じました」(同前)
※週刊ポスト2016年10月28日号