アベノミクスで盛り上がった日本株も昨夏のチャイナショック以降、精彩を欠く状況が続いている。様子見を強いられている投資家も多いのではないだろうか。そんな中、最高値の更新を続けているのが米国株だ。9月20日~21日に行われた連邦公開市場委員会(FOMC)で、市場の予想通り利上げが見送られたことも安心感につながっている。
マネックス証券営業本部の西尾貴仁氏は、米国株投資の魅力をこう語る。
「米国の株式市場は長期的な資産形成ができるのが魅力です。過去20年の値動きを振り返ってみると、ニューヨークダウは3.5倍程度の成長を見せています」
一方で日経平均は、20年前の水準とほとんど変わっていない。途中で上下はあったものの、20年かけてまた元の水準に戻ってしまったわけだ。20年前に日本株と米国株のどちらに投資をしておいたほうが資産形成に役立ったかは明白だ。
米国株はなぜ、高いパフォーマンスを出し続けられるのか。ひとつは米国企業の強さだ。
「米国には世界的に強力なブランド力を持った企業が多くあります。日本に住んでいる私たちの身の回りを見てもアップル、グーグル(アルファベット)、アマゾン、フェイスブックなど、米国企業の製品・サービスは例を挙げればきりがありません」(同前)