「新しい米国大統領が誕生すれば、祝儀相場で米国の景気が明るくなります。現在の状況から大統領に近いといえるヒラリー・クリントンが就任すれば、迅速な財政出動が行なわれ、ドル高が進む。当然、円安が進んで日本株も買われるでしょう。来年の日経平均は2万3000円もありえます」
2つの超大国が日本株を大いにバックアップするようだ。好材料がそろったいま、狙うべき個別銘柄は何なのか。経済評論家の杉村富生氏は平野氏と同じく「プーチン来日」という大イベントに注目する。
「極東開発を積極的に進めるロシアはエネルギー産業より農業に着目しています。プーチン来日で日露が蜜月になれば、今後の成長産業は農業。飛行機向けの電力供給会社ですが、今は野菜工場も手がけるエージーピー(JQS・9377)が面白い。生産と小売りを結びつけた直売所事業で躍進する農業総合研究所(マザーズ・3541)も伸びしろがある」(杉村氏)
※週刊ポスト2016年10月28日号