■必要ないものには1円たりとも使えない! たとえエロ本だって同じこと
他人から見れば、僕は大金持ちから一変、億を超える負債を抱え、まさに天国から地獄に転落した男、ということになるのでしょう。
でも、僕自身はそれほど転落したという実感はありません。確かに日常的に使うお金の額は大きく変わったけれど、根本的な価値観はほとんど変わっていないからです。
第3章でヒルズで浮かれて豪遊しまくっていた経験をお伝えしましたが、自分より若い人におごったり、ちょっとした手土産で感謝の気持ちを示すようなことは、決してムダ遣いではないと思っています。
値段や頻度は大きく変わってしまったけれど、今もやっていることは同じです。たとえば、以前は若い野郎連中に会うときにはあいさつ代わりにエロ本を1冊ずつ配っていました。
でも今は、1000円とか2000円のエロ本を大勢に配るのはさすがにキツい。それでも、せめて缶コーヒーを飲むときぐらいは出してやらないと、男がすたります。
おごるのは好きだし、モノをあげるのも大好きだけど、だからといって金に執着がないと思ったら大間違い。「金持ちほどケチ」なんてよく言うけれど、それこそ僕はヒルズに住んでいたころから、「そんなにケチらなくても……」と周囲からあきれられるような行動をごく普通にやっていました。
ガソリンスタンドは徹底的に比較して、1円でも安いところで給油するのは当たり前。六本木ヒルズクラブで飲食するときも、ワインやシャンパンは近くのワインショップで買って持ち込んでいました。
同じ銘柄でも1本あたり3000円ぐらいは安くあがるので、何本も空けるとなると相当な差が出ます。持ち込みOKな店であれば、絶対やらなきゃソンです。浮いた分でうまい料理をたくさん食べれば一石二鳥でしょう。
とはいえ、食べ物を残すのも大嫌いなので、食べきれないほどの料理をオーダーするようなことは絶対しません。もったいないですから。
たくさんの種類を食べたければ、皆で回して食べればいい。初めて会う人でも、回し飲み、回し食べに参加してもらっています。そうやって仲間になっていけばいいんじゃないでしょうか。それでも料理が残ったら、必ず包んでもらって持ち帰ります。
とにかく、今も昔も、必要じゃないものには1円たりとも払いません。ここだけは変わってないと断言できます。余談になりますが、女性の好みに関しては、何を隠そう僕は人妻好き。秘蔵のエロ本ライブラリーにも、熟女系の作品がずらりと並んでいます。