ヒルズに住んでいたころも、行きつけの書店で定期的に熟女エロ本を調達していました。ある日、いつものようにエロ本を買い、家に帰ってワクワクしながら袋を開けたところ、なんと中に入っていたのは70代ぐらいの「超」熟女本!
「げっ、間違えてレジに持ってっちゃったのかな」
幸いレシートはちゃんともらっていたので、すぐに書店に引き返し、店員に事情を説明。
「30代か40代の人妻系を買ったつもりが、おばあちゃんだったんですよ。なんとかなんない? もちろん『未使用』だから!」
店員は苦笑しながら、
「返金はできませんが、別の本との交換ならできます」
というので、今度こそ間違わないよう好みの人妻系を血眼になって探しました。この話を人にすると、
「オマエ金あるんだから、エロ本1冊ぐらい別にいいじゃないかよ」
と、あきれられるのですが、死んでも開きたくないエロ本にビタ一文払えるわけがありません。
■1億6000万円の負債と引き換えに手に入れたプライスレスな経験
エロ本の好みはともかく、僕は万事がその調子。金があったころも、なくなった今も、無駄なお金は遣っていないという自負があります。だから今、手元にわずかな金しかなくなっても、さほど生活が変わったとは感じないのです。
決して負け惜しみではなく、僕は今の生活を楽しんでいます。もし、生まれたときから億万長者だったら、話は違ったのかもしれませんが、むしろ昔は金がなくて困っていたのだから、元に戻っただけ。
1億6000万円もの負債があるのだから、元に戻ったというより大きなマイナスを抱えてしまったわけですが、この経験はそれこそプライスレス。