翌日、僕あてに、見慣れた税務署の封筒に入った書留が届きました。おそるおそる開けてみると、それは「重加算税」の金額が決定したという通知でした。
重加算税!
重加算税とは、悪質な所得隠しや申告もれがあった場合に、罰金的な意味合いで課される税金のことです。僕の場合も、無申告だった所得額があまりにも大きいので、重加算税が課されることはまず間違いないとわかってはいました。
ただ、その具体的な金額はまだ決まっておらず、おそらく裁判が終わってから決まるのだろうと思っていました。
「なんで裁判が始まってもないのにこんなのが来るんだよっ!」
と、軽くキレてはみたものの、いずれは払わなければならないのだから、逃げていたって仕方がありません。僕はおそるおそる、金額を書いた紙を広げてみました。
えーと……。いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん……。
ろくせんまんえん? 6000万円!!!
さすがの僕も、ガックリ肩を落としてしまいました。悲しいけど、辛いけど、これが「脱税」の現実です。しかも、本来払うべき税金以外に課されるのは、この重加算税だけではありません。
2009年秋の現時点で裁判はまだ始まっていないのですが、僕は刑事告発されたので、罰金刑は免れないでしょう。罰金は、重加算税とは別に科される刑事罰です。さらに、利子にあたる延滞税も、毎日5万円ずつプラスされ、僕の負債はどんどん膨らんでいます。
それでも僕は、へこたれません! たとえおじいちゃんになっても、絶対に最後まで払い続けます。
ありがたいことに(?)、重加算税には利子にあたる延滞税はかからないらしいので、とりあえず所得税のほうから減らしていこうと思います。
ちなみに、裁判を経て罰金額が確定したら、こちらはすぐに払わないといけません。これが払えないと刑務所行きで、仕事もFXもできなくなっちゃうからです。
そのために罰金用の現金だけは、差し押さえを免れたわけです。今はその罰金用のお金でFXをしているわけですが、罰金を払ってしまうと種銭がなくなってFXを中止せざるを得ないので、悩ましいところです。
とにかく今は、裁判が始まるまでにできるだけ利益を上げて、納税しながら新しい種銭を稼ごうと思います。