4位の「偽警告サイト」は、「あなたのパソコンは、マルウエアに感染しています」「パソコンの機能が低下しています」といった警告や注意喚起が突然画面上に表れるものだ。
「Googleなど皆が知っているサービスを名乗り、『あなたのパソコンがウイルスに感染している』『脆弱性がある』などと不安をあおり、指示する箇所をクリックすると偽のソフトウエアを購入させられるケースがあります。この手口の多くは犯罪者が海外の広告の配信サービスを使って偽セキュリティーソフトを買わせるバナー広告を出稿している可能性があり、目につく機会が増えているようです」
インストールしている正規のセキュリティー対策ソフト以外からの警告があれば、ほぼ「偽警告サイト」からのものと判断していいだろう。
偽警告サイトが画面に出てきたら、無視して閉じるのがいちばんだが、パソコンがフリーズしたりしてシャットダウンすることができない場合は電源を強制的に切るといい。
5位の「改ざんサイト」とは、個人商店や個人ブログなどのサイトが第三者によって一部書き換えられ、フィッシングサイトのURLが貼られたりしているもの。
「海外のハッカー集団が大使館のホームページを攻撃して改ざんした画像を出したというニュースを耳にしたことがあると思います。大きな企業のサイトの場合は、常にチェックをしているため改ざんに気づきやすいですが、小さなショップのサイトの場合は管理が行き届いていない可能性もあり、改ざんに気づくのが遅れて被害が広がることも考えられます」
ショップの振込先情報が書き換えられたり、サークルのホームページにマルウエアが仕込まれる可能性もある。個人で気づくのは難しいかもしれないが、自分が管理しているサイトがあれば、こまめにチェックして利用者に被害を与えないよう対策することが必要だ。
※女性セブン2022年6月23日号