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顔を合わせなければ争いにならない… 専門家も唸った「家庭内別居の理想形」とは

【実例2】夫婦間の連絡事項はメモで充分(58才・会社員女性)

【実例2】夫婦間の連絡事項はメモで充分(58才・会社員女性)

【実例2】夫婦間の連絡事項はメモで充分(58才・会社員女性)

 夫(60才)とは、10年ほど前から家庭内別居をしています。原因は子育て。夫は教育に関してとてもこだわりがあり、息子や娘の成績や友人関係に口を出すのは当たり前。特に息子には、成績が少し落ちただけでひどい暴力を振るっていました。

 しかし、息子が高校生になり、立派な体格になって、「ふざけるな」と応戦するようになると、夫がかなわなくなったんです。もちろん私も息子の味方に。すると、私たちがリビングにいるときは、自室から出てこなくなりました。手のひらを返したような沈黙。

 もしかしたら、教育費を払ってくれないのではと思いましたが、子供の学校関係の書類などを玄関の下駄箱の上に置いておくと、対応はしてくれました。お互いのLINEを知らないので、連絡事項があるときは、夫の部屋のドアにメモを貼り、夫は冷蔵庫の扉にメモを貼ってやり取りしています。

 いまでは部屋に小型冷蔵庫まで置いて、自室とトイレや浴室しか行き来をせず、食事はお弁当を購入。洗濯も自分でやっている夫。単なる同居人ですね。ほとんど顔を合わせませんし、会話も一切なし。子供たちが家を出たらこの関係も変わるのかもしれませんが、いまは親子の争いもなく、平和な日々を送っています。

【アドバイス】家庭内別居の理想形。遺言状の作成を視野に

「そりの合わない夫婦や家族が“会わない”ことで関係が維持できている、家庭内別居の理想形ともいえます。ただし、普段から意思の疎通ができていないなら、老後や遺言状についての話し合いも視野に入れておいて」(齋藤さん)

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