【実例4】子供の反抗期に夫がブチ切れた!(45才・会社員女性)
「お父さんはくさいから近寄らないでほしい」
「いちいち音がうるさい」
「存在そのものがウザい」
反抗期真っ最中の娘(14才)は、こういった夫(46才)への不満をSNSにアップしていたのですが、それを先日、夫が偶然見てしまったんです。夫は男兄弟のなかで育っていて、女の子への接し方がわからないんです。日頃から乱暴な言葉遣いで話したり、悪気なく頭を強めに小突いたり、言動が少々粗野なのですが、そのあたりも娘は以前から不満だったようですね。
SNS事件で、おとなしいと思っていた娘の本音を知った夫はショックを通り越して怒り狂いました。私がいくら、「いまは反抗期だから、少しの辛抱だよ」と言っても耳を貸さず、「誰のおかげで学校に行けて、飯が食えていると思っているんだ」と、娘の部屋にノックもせずに乗り込んで怒鳴り出す始末。
大人げない夫は、さらに、「あんなやつのいる家にはいたくない、出て行く」と言うので、何とか説得して思いとどまらせ、代わりに、夫の書斎をリビング仕様に模様替え。なるべくここで過ごしてもらうことにし、娘との接触機会を減らすようにしました。私もできるだけ夫の部屋にいてご機嫌を取りつつ、娘のフォローに努めています。娘は娘で、部屋に鍵を取り付け、ますます閉じこもるように……。
以前はリビングに皆が集まり、家族で話を共有していたのですが、いまは個々の話を聞くにはそれぞれの部屋を訪問し、聞き出さないといけない。これがなかなか消耗するんですよね。
かわいそうなのは、父娘のけんかの蚊帳の外にいる息子(16才)。誰もいないリビングでひとり、寂しそうに食事を摂るように……。
夫の性格は変わらないので、夫から折れることはないでしょう。娘の反抗期が早く終わることを願っています。
【アドバイス】中立の立場で苦しむのも期間限定だと思って!
「夫婦仲がよくて、子供の反抗期で家庭内別居になるケースは多いです。このとき、母親が子供に肩入れしすぎると、離婚に発展することも。反抗期は終わります。それまで奥様が中立を貫き、パワーバランスを保って」(齋藤さん)
取材・文/前川亜紀 イラスト/白ふくろう舎
※女性セブン2022年6月30日号