ルールを守れば投資は怖くない
何のために節約し、お金を貯めるのか──「億り人」になる人たちは、共通した答えを持っている。
「億万長者になる人は皆、投資好き。1円でも投資に回したいから、合理的に、楽しんで節約するのです。そもそも、投資をまったくせずに1億円を超える資産を築くのは難しい」(藤川さん)
投資には当然、リスクがつきもの。世界的に株価が下がり、超円安も進む中、投資を始めるのが怖いという人も多いだろう。『33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由』の著者で、都内でサラリーマンをしていた井上はじめさんが言う。
「金融危機やリーマン・ショックなどで株価が一時的に大暴落した後も、長期的には、持ち直しています。絶対とは言い切れませんが、世界経済を対象に『長期』でインデックス投信に『分散』し、コツコツ『積み立てる』というルールを守れば、長い目で見れば、資産を大きく増やせる可能性が高いのです」
消費生活アドバイザーの丸山晴美さんは、毎月の投資額を決め「ロボアド投信」で運用している。
「上限金額を決めて、年齢や現在の資産、リスクをどれくらい許容できるかなど、自分の条件を登録すると、上限の範囲内でAIが自動で運用してくれるサービスです。株価の上下に一喜一憂することがなく、リスクも抑えてくれる。ただし、投資に回すのは貯蓄の半分程度を上限にした方がいいでしょう」
投資と節約、両方そろって初めて、億万長者への道が開ける。「本気で本物の節約」で、大きな第一歩を踏み出そう。
※女性セブン2022年7月21日号