11位の液体だしは、しょうゆや塩などの調味料を加えていない、液体の天然だしの商品。こちらも市場規模が膨らんでおり、今後注目です」
7位の解熱鎮痛剤は、ワクチン接種の副反応の発熱や頭痛を抑えるため、またはコロナのオミクロン株の症状の発熱を抑えるために購入した人が多かったことが考えられる。
8位の口腔用薬は、「口の中を殺菌消毒し、感染予防する薬のことで、スプレータイプやトローチなどが含まれ、うがい薬は含まれない。15位の鎮咳去痰剤は、「咳を鎮め、たんの切れをよくするため」のもので、内服薬やドロップタイプのものがある。どちらもオミクロン株の症状にのどの症状があるため、備えや症状の改善のための需要が伸びたのだろう。
9位には乳酸菌飲料がランクインした。
「乳酸菌は腸内環境を改善する効果が一般的ですが、菌の種類によって免疫力を高める、ストレスの改善、睡眠の質を高めるなどの効果が期待できるとして、注目が高まっています」
スーパーの乳酸菌飲料売り場にはさまざまな種類の商品が並び、話題の『ヤクルト1000』は、いまも品切れが続いている。下半期にかけてさらに売り上げが伸びそうだ。
13位のカビ防止剤は、今年4月にP&Gから発売された『ファブリーズ お風呂用防カビ剤』のヒットが影響していると考えられる。上半期といっても、1~5月までの5か月間なので、ここで集中的に売れたものがランクインしやすくなっているという。
コロナの感染者は再び増加しはじめたが、下半期にかけて健康系のオートミールと乳酸菌飲料は引き続きヒットしそうだ。さらに、コロナ明けとともに、新しい生活に合わせたヒット商品の誕生にも期待したい。
取材・文/山下和恵
※女性セブン2022年7月28日号