「ネットカフェなどでCookieの使用許可を出したままネットショッピングなどをすると、次の利用者にその記録を悪用され、入力したカード情報を不正利用されるケースもある。私は、Cookieの使用に許可を与えないようにしています。スマホだと、すべてのサイトでCookieの使用をブロックする設定ができる。また、仮に使用に合意しても、Cookieの記録は消すことができます」
単純な閲覧履歴やネット上の投稿も、集合知になれば簡単に、住所・氏名などを割り出すことができてしまう。実際に、Facebookの複数枚の写真の背景から自宅が割り出され、「いまハワイにいます」と書き込んだことで不在がバレて、空き巣に遭った例がある。
SNSでのリアルタイム投稿は避け、「ハワイに行ってきました」など、時間差をつけて投稿するようにすべきだ。
「わずかな情報の断片を集めて個人情報を割り出すのは『モザイクアプローチ』といわれ、これによるストーカー被害も起きています。不用意なSNS投稿は、部屋着で出歩いているようなもの。ネットに打ち込んだことは、すべて漏れていることを忘れないでほしい」
文/角山祥道 取材/進藤大郎、土屋秀太郎、平田淳
※女性セブン2022年8月11日号