ギャルの必需品からストリート系ファッションに変化
大阪在住の女子学生・Bさん(19歳)は、こんな楽しみ方をしている。
「私がルーズソックスを初めて買ったのはドンキ(ドン・キホーテ)です。思い出作りに、友達とルーズを履いて、“制服ユニバ(ユニーバサル・スタジオ・ジャパン)”をしました。大学生になった今では履く機会はなくなってきたけど、あまり派手ではないルーズも発売されているので、スニーカーと合わせて私服で取り入れるのはアリだと思います!」
今年、宮城県から上京して都内の女子大に通うCさん(18歳)は、こう話す。
「最近は、ワンポイントの刺繍が付いているルーズや、黒やピンクなど個性豊かなカラーのルーズソックスが発売されていて、そういうカラフルなものが可愛いですね。ルーズは、ギャルだけじゃなくて、ちょっと陰キャだったり、普通の女の子の間でも流行っています」
Cさんはピンクのケースに「セーラームーン」のシールをたくさん貼り付けたスマホを取り出し、ルーズソックスを履いている日の自撮り写真を見せてくれた。
「そもそも、ここ数年ストリート系でもハイテクスニーカーがトレンドだったり、厚底系が流行ったりしているんですよ。それと相性が良いのがルーズソックス。両方を合わせて“足元重め”にするファッションが可愛いです。私は“推し”のライブだけじゃなくて、大学にもこの格好で通っていますし、夏も暑いけどルーズを履きますよ(笑)」
Y2Kファッションが世界的に流行するなか、SNSを中心に日本独自のカルチャーとして1990年代のルーズソックスがリバイバルしている。かつてのようなギャルの必需品としてではなく、ストリート系ファッションにもマッチするアイテムとして流行している点が、「令和のルーズソックス」の特徴なのだろう。