家計

「そういえば、果物を買わなくなった」消費者の声から探る“果物離れ”する事情

子供には食べさせていたけれど…

 50代の主婦・Dさんは、「子供が小さい頃は、果物をよく買っていたが、大きくなってからは買っていない」と振り返る。

「甘いお菓子を食べさせすぎるくらいなら、果物のほうがいいかな、という感じで、子供が高校を卒業するくらいまでは、なんとなく季節ごとに果物を買っていました。『今はこれが旬だよ』と教える意味合いもありましたね。

 でも子供が大きくなって家でご飯を食べなくなると、一気に買わなくなりました。夫は元々あまり果物を食べないので、私だけが食べる分をわざわざ買う必要もないかな、って思ってしまう。果物は好きですよ。一度お隣の方から、ふるさと納税で届いたマンゴーをおすそ分けしてもらったら、本当においしかった。ただ、野菜や肉、魚に比べると、どうしても生活必需品というよりは高級品、嗜好品のような扱いですよね。おいしい果物は高いですし」(Dさん)

 おいしいとわかっていても、果物を買わなくなった人は少なくない様子。その背景には、一人暮らし世帯の増加や物価の高騰など、さまざまな事情が絡んでいるのかもしれない。

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