今回はA110という軽量スポーツカーのマイナーチェンジに合わせ、クルマの重さに注目してテストしてみました。最後にあるデータを示しましょう。
究極のレーシングカーと言われるF1マシンは、グラム単位での「軽量化」にエンジニアたちは血道を上げています。一般的なサーキットでは、1キロ分の重量増が1周あたり0.035秒ほどのハンデになると言われているからです。つまり車重以外の条件をすべて同等とした場合、重量が10kg違えば、1周で0.3秒、10周すると3秒以上の差が付きます。極限の状態で戦うドライバーにとって、この差は無視できない数字です。
一方、私たちの日常で、そこまでのシビアさやストイックさは不要と考えるかもしれません。でも塵も積もれば、です。そこで愛車のことを考えてみましょう。トランクに普段は使わないゴルフクラブなどが積みっぱなしになっていませんか? 小さな心がけが快適な走行につながります。
【アルピーヌ A110 GT】
ボディサイズ全長×全幅×全高:4,205×1,800×1,250mm
車重:1,130kg
駆動方式:MR(ミッドシップ)
トランスミッション:7速AT
エンジン:水冷直列4気筒DOHCターボ 1,798cc
最高出力:221kw(300PS)/6,300rpm
最大トルク:340Nm(34.6kgm)/2,400rpm
価格:893万円~(税込み)
問い合わせ先:アルピーヌ・コール TEL 0800-1238-110
【プロフィール】
佐藤篤司(さとう・あつし)/自動車ライター。男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行う自動車ライター。著書『クルマ界歴史の証人』(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。