台風の生みの親は、暖かい海の水
熱帯の暖かい海水は、水蒸気となって風で空高くへ運ばれると、上空で冷やされ小さな水滴から、雲になり、発達し積乱雲へ。その積乱雲が熱帯エリアで反時計回りに渦を巻きながら集まっていき、大きな渦の風が強くなれば台風です。つまり、台風の大本、燃料となるのは、暖かい海水からの水蒸気です。
「特別警報」は 待たずに避難を
予報円は台風が大きくなるという意味ではなく、台風の中心が、その円のどこかに進むという予想です。先の予想ほどブレ幅が大きくなるため、円も大きくなります。風速25m以上の暴風警戒域は、暴風警報レベルの予想エリア。ちなみに警戒レベルは『注意報』→『警報』→『土砂災害警戒情報』→『特別警報』となっていますが、『特別警報』はその場所で数十年に1度のレベルという極めて危険な気象状況。『警報』が出た時点で安全な場所に身を寄せるようにしてください。
(第2回につづく)
【プロフィール】
蓬莱大介さん/気象予報士・防災士。『情報ライブ ミヤネ屋』をはじめ、『かんさい情報ネットten.』『ウェークアップ』など読売テレビで気象解説を務める。得意のスケッチ予報をまとめた『蓬莱さんのスケッチ予報CALENDAR 2023』が10月1日に発売される。
取材・文/辻本幸路 イラスト/蓬莱大介
※女性セブン2022年9月29日・10月6日号