長らく低空飛行が続いていた「日経平均」が徐々に上昇気流に乗ってきた。野村證券投資情報部長の竜沢俊彦氏が「今は絶好の投資機会と考えています」と“超強気”宣言するように、投資のプロたちは強気姿勢を貫いている。
その根拠としては、株式市場を取り巻く状況が、株が急騰し始めた1997年当時の状況に似ているからだという。世界情勢の不安が金利を押し下げる要因となっている、米国の利上げが遅れて低金利状態が続いている、かつての「IT革命」と同様「AI(人工知能)革命」が到来しようとしている、在庫循環が復調局面に入っている、などが類似点だと竜沢氏は指摘している。
1997年当時を振り返ると、ファーストリテイリング、ヤフー、ニトリ、ドン・キホーテなど、その後に株価が大化けした「10倍株」(テンバガー)も数多く出現した。
「2017年以降、大化けする企業が乱発すると見ています。大企業の株も上がると予想していますが、『10倍株』を狙うなら、売り上げ規模が小さい中小型株です」(竜沢氏)
それでは、いま“仕込む”べき銘柄は何か。多くのプロが名前を挙げたのが、「AI関連」の株だ。カブ知恵代表の藤井英敏氏が、「AI関連のど真ん中」とするのはメタップス。