昨今は、あらゆる場面で「セルフ化」が当たり前となってきた。60代男性が憤る。
「コロナが落ち着き、数年ぶりに飛行機を利用する機会があった。ところが、空港の有人カウンターで搭乗手続きをし、手荷物を預ける従来のやり方が一変。ほぼすべてが自動化され、チェックイン、荷物の預け入れもセルフになっていて驚いた。私を含めやり方が分からない高齢の方も多く、長蛇の列になっていた」
セルフ化と同時進行する「キャッシュレス化」については、こんな声も。
「打ち合わせで喫茶店に入ったら、メニューにQRコードがあり、先ずはそれを読み取ってオーダーしろと。悪戦苦闘したものの注文できない。店員を呼んでも、やり方を説明するだけで、口頭でのオーダーは頑なに応じてもらえませんでした。『アイスコーヒーをお願いしたいんです』『ええ、それはそちらのQRコードからご注文ください』と“対面・接触”でのやり取りを延々続けていたのは、傍から見たらお笑いコントだったでしょうね……。キャッシュレスと連動した店の方針と思いますが、出先で気軽にコーヒーすら飲めない時代になるとは」(60代男性)
この先、ますます進むであろう「非対面・非接触」「キャッシュレス」化に向けた課題は多い。(了)