実は70歳繰り下げを選んだ場合に年金額は1.42倍になるが、その基準となるのは「65歳時点の受給額」だ。繰り下げている間に得られたはずの在職定時改定による増額分は、そこに加味されない（70歳時点で新規裁定があるのみ）。
これから受給する世代の人が、まだ活発に動ける60代での受給額を重視するなら、繰り下げを選択するよりも「65歳受給」で在職定時改定のメリットを取りにいくという発想があっていい。
※週刊ポスト2022年11月18・25日号
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