「若くて頭がやわらかいうちならまだしも、年を取ったら難しいのでは……」と思うかもしれないが、尻込みする必要はない。一般教育訓練の利用者は、4分の1が50代以上だ。
プレ定年専門ファイナンシャルプランナーの三原由紀さんが説明する。
「在職中でなくても、離職後1年以内なら利用できるほか、離職理由が妊娠、出産、育児、病気、けがなどの場合は離職期間の延長も認められます。さらに、最後の給付から3年以上空いていれば、繰り返し利用することもできます」
3つのうちもっとも高度な専門実践教育訓練は、キャリアコンサルティングを受けて、自分が本当にその訓練に適しているかどうか、受講前に確かめることもできる。
中でも女性に人気の講座の1つが、上智大学の「グリーフケア人材養成講座」で、受講者の9割近くが女性だ。
「グリーフケアとは、大切なパートナーなどを亡くした人に寄り添うことをいい、それを専門とした『臨床傾聴士』の資格取得をめざす講座です。もし取得に至らなくても、介護や医療など、社会福祉の現場でのスキルアップにつながるため、多くの女性が受講しているのです」(三原さん)
※女性セブン2023年1月1日号