そして、ここで注意すべき点がある。スワップポイントは、同じ通貨ペアであってもFX会社によって違ってくることだ。特にトルコリラ/円のような取引量が比較的少ない通貨ほど違いは大きい。前述の120円台は、セントラル短資FXの『FXダイレクトプラス』のスワップポイントで業界最高水準。他社では100円以下も珍しくはない。
さらに、FXダイレクトプラスの場合、建玉を決済しなくても、取引口座に反映されるというメリットも。反映されたスワップポイントはそのまま引き出すこともできるし、再投資も可能で、効率的な資産運用が行なえるのだ。一口にスワップポイントと言っても、その内容は提供するFX会社によりまったく違うのである。
レバレッジ3倍で年率換算約29%相当
スワップポイント狙いは中長期投資が前提となるため、数円の違いが運用結果に大きな影響を及ぼす。レバレッジをかけられるFXではその差は拡大する。
FXダイレクトプラスでトルコリラを1万通貨(日本円で約46万円)買うと、2015年7月21日~24日の間、1日120円程度のスワップポイントを受け取ることができる。このスワップポイントを年率換算すると約9.53%相当となる。投資金額に3倍のレバレッジをかけるとスワップポイントの年率換算は約28.59%、さらにレバレッジを5倍にすると47.65%相当に(※)。また、昨年4月からの実績をみると平均104.20円となっており、継続して安定したスワップポイントを提供していることがわかる。
※1年間を360日として計算。為替レートの変動により生じる為替損益は考慮していない。レバレッジを上げると大きな為替差益やスワップポイントを狙える一方、損失が大きくなるリスクも高まる。
歴史的安値圏で投資のチャンス到来か!?
現在、トルコリラ/円はこれまでの安値圏にあり、FX投資をするには絶好のチャンスといえそうだ。
2012年末に誕生した安倍政権によるアベノミクスによって、円高に歯止めがかかり、以降は円安トレンドが続いているが、トルコリラ╱円は過去の水準からみるとまだまだ底値圏での推移と言えるかも。
トルコは東洋と西洋を結ぶイスラムの大国。地理的に貿易面での優位性を持ち、若年人口の比率が高く、今後も高い経済成長が見込まれていることから、新興国の中でもBRICsに続く国として注目されている。2013年5月に、大手格付け会社のムーディーズがトルコリラ建ての長期債務格付けを「Baa3」に引き上げた結果、トルコへの投資資金流入額が増えている。日本との経済協力関係も深く、トヨタやホンダといった自動車メーカーおよび部品メーカーが進出し、中東地域では最大の自動車生産国となっている。
※「マネーポスト」2015年秋号に掲載
マネーポスト 2015年秋号 2015年 10/1 号 [雑誌]: 週刊ポスト 増刊