最後に特大のお年玉の例を。Oさん(30代/男性)は、幼稚園時代からとんでもない額のお年玉を父から受け取っていた。
「物心をついた頃から、親からもらうお年玉は100万円でした。封が付いた1万円札の札束がお年玉袋に入っているんです。とはいってもその袋はすぐに回収され、母に『貯金しておくから』と言われておしまい。いま考えれば生前贈与だったのですが、当時はそんなことは分からないので、友達には『好きに使えないなら、100万円でも意味がない』なんて言っていました。会社を経営していた父は相続税対策には熱心だったようで、今となってはただただ感謝です」(Oさん)
そんなOさんも今や2人の子供を持つ身だが、子供にあげるお年玉は「せいぜい数千円」だとか。O家にはその後、紆余曲折があり、もはや相続税対策の必要はない状況で、Oさんが子供時代に親から100万円のお年玉を貰っていたことは「子供にも妻にも絶対に内緒」だそうだ。(了)