ほかにも、再就職に役立つ資格は別表の通りだ。ただし、資格を取得するなら、稼げるという理由だけで選ぶのはおすすめしないと、資格取得に詳しい鈴木秀明さんは言う。
「自分の志向やキャリアを踏まえて“いまの自分にどんな資格を足せば、より自分ならではの価値を生み出せるか”という基準で選んだ方が、周りとの差別化になるし、継続もしやすいからです」
目先の利益にとらわれず、長期的視点で資格の取得を目指そう。
国家資格化で注目の“ドローンパイロット”需要はまだ先?
2022年12月、従来の民間資格に加えて、新たに国家資格が誕生したのが、運搬や撮影などの手段として注目されている「ドローン(無人航空機)パイロット」だ。
厚生労働省の職業情報提供サイト「jobtag」によると、ドローンパイロットの主な仕事は、ドローンを遠隔操縦して撮影や農薬の散布、測量、点検などを行うこと。
資格取得はそれほど難しくないようだが、就職後は機材を車両に積み、操縦場所に赴くため、普通自動車運転免許が必要で、地方出張できる人が求められやすい。
「ドローンの落下によるけがや破損の危険を伴うことから技術と責任が求められるようです。勤務先は、農薬散布を行う事業者や測量会社などで、平均年収(※令和3年賃金構造基本統計調査による)は約433万円です」(石橋さん)
求人件数はまだ少なく、今後が期待される。
※女性セブン2023年2月2日号